また一つハードルを下げました

 4月になり、あちこちで入園式や入学式の始まる季節です。

私の娘も4月から中学3年です。

一般的には受験生ですが、公立中学からの高校受験には、彼女のペースではとうていついていけないと思い、

中・高・短大まで一貫の私立に行かせました。

彼女が保育士になりたいとの夢もあったので、

『公立からの高校受験はむちゃくちゃ大変やし、そのあと保育士の学校の受験まであるで~(@_@;)

いま、受験しとけば楽やし絶対通るし、高校も短大もそのまま上がれるからのんびり過ごせるよ!!』と

言いくるめて今の中学を受験させました(^-^;

中学に入った時点で保育士確約!!受験もない!保育士試験もない!最高じゃん!となる予定でした。

多分定型のお子さんならほんとに短大までのんびり過ごせたのだと思います。

補修も振り返りもあるし、人数少ないので手厚いし、定型のお子さんには十分良い学校だと思います。

しかし彼女は定型ではありません。

中1の当初は何とかついて行けてたし、英検も4級までは合格できたものの、そこから一挙に幾つもの壁が

立ちはだかりました。

英検3級の長文読解の壁、数学の公式暗記の壁、7時間授業や、土曜授業の長時間の集中力を要される壁、

中間・期末・実力テストや宿題テスト、ベネッセテストや五木の模擬テストとテスト攻めの壁、

そして何より発達凸凹さんとしてのハンデもサポートもない定型の子として扱われる壁

必死に頑張っても???何を説明されても???頭の中の???は増える一方、すごくしんどかったんだと思います。

最近は特に『〇先生(家庭教師)や〇〇さん(私の友人)にそばで教えてもらいながらやると解るし解けるのに、

学校の先生の言ってることは早いし何言ってるかさっぱりわからん(>_<)』とよく言います。

友人に英検対策や数学を見てもらっているのですが、

『4級はそうでもなかったけど、最近特に長文読解がしんどそうだし、

数学も、横でこの角度は45度でしょ?じゃここの角度は?とヒントを少しあげるとできるのだけど、

一人で問題文から導き出すのは難しいようだし、言ってることが解かってないの明らかだけど、

わからないと言えなくて無理に解ったと言っているようです』と、教えてくれました。

S先生がおっしゃっていた

『療育手帳を持っている子が、ハンデなしに普通の子と同じことをするってすごいことですよ』とは

こういう事なのか・・・頑張ったけどここらが限界かな・・・つぶれる前に次の手を、

高校からは通信制の学校に行かしたほうが良いかも・・・と考え、資料集めを始めました。

私から話をすると思春期、反抗期の彼女は言うことを聞かないので、友人にお願いして

★高校は1を取ったら留年するよ

★留年とはどういうことか?

★高校には通信制というのも合って、単位の取り方を先生と相談しながらとか、わからない単元は

さかのぼってやり直すとか、進み方もゆっくりとか、色んな勉強の仕方を選べるよ

ということを、図にかいて説明してもらいました。

その日の夜、私はあえて知らんふりをしていたら、友人と話をしたことをとてもうれしそうに

自分から言ってきてくれました!

『先生と一緒にプランを立てれる。わからないところはさかのぼってやり直せる』というところに

とてもひかれたようです(#^.^#)

学校のサポートはなくても、私や周りのフォローで、これくらいは何とかついて行けるだろう

と、親のエゴでハードルを上げていたことに気づきました(>_<)

「どの子も人として未完成で生まれてくる。だから、生まれてからどのような教育を受けるかが

人生をよりよくする鍵である、ということです」

これは服巻先生の著書の一文です。(服巻先生の著書についてはまた今度)

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探せばいろんな学校があります。

皆さんも、知らぬ間に子供に対してハードルを上げてはいないか、定期的に見直すことを

お勧めします(#^.^#)

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      市岡 晴美