教科書的には、
乳幼児が特有の刺激に対して示す中枢神経によって引き起こされる、反射の行動のことである
と示されています。
分かりやすく図に示すと、
こんな感じです。
乳幼児の動きの多くは、この原始反射に支配されており、脳が発達するにつれ、覆い隠され、反射は消失していきます。
しかし、発達過程でこの原始反射が一部残存していたりしますと、人間社会において生きづらくなってしまいます。
原始反射には、実に多くの反射がありますが、学習発達においては、書いたり、話したりするために、
「手と口の反射」
と上手に付き合うことが大事を言われています。
手に反射が残存すると
ⅰ)えんぴつの持つ力が強い(筆圧が強い)
ⅱ)字がうまく書けない
ⅲ)不器用
口の反射が残存すると
ⅰ)言葉を発するのが難しい
ⅱ)吃音
ⅲ)よだれ、口呼吸
ⅳ)指しゃぶり
などの症状が出てしまう事が多いです。
手や口を使って楽しく遊び、大脳への神経回路をつなげる事が大事ですね。
理事長 山田 武史