反抗期や、”箸が転げてもおかしい”、急な発熱、急に機嫌が悪くなったり、成長期におけるはたからみると不安定にもみえるこうした現象は、なぜ生じるのであろうか?
今回は、発生学的な見解から考えてみたいと思います。
もともと、人類の祖先は、熱帯雨林の中で生存していた。しかし、生存競争に負けてしまい、熱帯雨林から肉食動物の多い大変危険な草食へと踏み入れたことから始まる。
生存競争の激しい草食で生き抜くためには、多くの知恵をみにつけないといけなかった。
例えば「多産」の機能、「道具の発明」「二足歩行」などである。
そのためには、ダーウィンの進化論でいうところの環境適応である。
すなわち、生き抜くためには、”脳”を発達させる必要性があったのである。
しかも、最も危険な幼少期にその重要性は増大する。
実際に、ほかの動物と比べても、人間の脳はかなり大きめである。
人間の子供は、まず脳の成長にエネルギーを注ぐ。身体は、その次で成長する。
ここで、「心」と「身体」にアンバランスさが生じるのである。
成長期におけるアンバランスさは、ここから生じているのだそうです。
ですので、成長期には型にはめようとせず、成長を見守ることも大事なのですね。
山田 武史